News&Topicsイベントのご案内と活動報告

2022.05.18 / BLOG

『医デ本 -医療デザインの入門実践書』の出版決定!

AUTHOR / 日本医療デザインセンター

『医デ本 -医療デザインの入門実践書』
玄文社より出版決定しました!!

日本医療デザインセンターの初の著書『医デ本 -医療デザインの入門実践書』が、医歯薬進学も出版されている玄文社より出版が決定しました。

当団体がこれまで発信してきた提言やナレッジはもちろん、設立以来お世話になっている関係者の皆さんと一緒に社会に価値あるものを発信していく所存です。

著書をより良いものに仕上げるために、これまでの関係者から、これから一緒に社会を創っていきたい皆様へ。
取材のオファーをさせていただきますので、何卒よろしくお願申し上げます。

以下、進んでいる企画の一部です。今後予告なく変更する場合があります。

●本書の内容

企画意図

私は約18年、医療分野のデザインを手がけ、大切なものをわかりやすく魅力的に伝えることに取り組んできました。病院の移転に伴う120名以上の大規模看護師採用の成功に始まり、初期研修医の採用が前年0名にまで落ち込んだ病院を、翌年から現在に至るまでフルマッチを継続して達成したブランディング支援、そして、医療機関のビジョンを可視化することによるプレゼンテーション支援など、医療現場のイノベーションを促進する仕事をして参りました。

コロナ禍はもちろん、現在、医療現場では様々な予期せぬ複雑な課題が発生しています。例えば、コロナ禍で言えば、病床ひっ迫の問題や、早期導入を目指したためエビデンスが不十分な中でのコロナワクチン接種に関する情報発信、そして、そもそも日本全体で高齢化していく中での医療保険制度や、医療過疎(医師不足)地域のことなど、これらの複雑な課題は、感染症対策や疾患への治療法だけでは解決が困難なものです。

これらの課題を解決するには、これまでのエビデンスに基づく「実証主義」だけではなく、様々な視点から仮説や課題を設定しながら、今までにない医療分野のイノベーションを生み出すための「デザイン思考」が必須であると確信しました。


医療経営者はもちろん、医療機関の中間管理職、医師、看護師、ソーシャルワーカー、リハビリスタッフ、事務職員の一人ひとりがこのメソッドを身につけ、実践することによって医療現場でのイノベーションが加速することになります。

良い発想は良い問いから生まれます。人は問われた瞬間に、その問いの中で思考を巡らせます。医療現場を最適な形にデザインしていくために、いま医療の領域に新たな良質な“問い”を提供し、一緒にその”問い”に取り組むことによって、医療の可能性はもっと広がります。

我々は「医療が進歩した結果、人は本当に幸せになったのか? もっと大きな真の幸せがこの先あるのではないか?」という問いをもって一石を投じます。

●内容

世界規模で起きているパンデミックから、医療従事者の対人支援まで。様々な医療界の課題を『医療デザイン思考』という“新しいメガネ”で捉え、考察する。

●医療デザインの定義

本企画では、『医療デザイン』という新しい領域を提示します。まだ社会で浸透していない言葉のため、以下に私たちが提唱する『医療デザイン』を定義します。

我々が考える『デザイン』とは、課題設定、仮説設定と解決およびそれらのプロセスを指します。医療に関わる社会課題から人間一人ひとりに関わる個人的な課題まで。
デザイン思考およびデザインの実践によって、
新しい糸口を生み出し、イノベーションを実現する手法であり、それを我々は『医療デザイン』と定義します。


記事一覧へ