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2024.12.11 / BLOG

「医療デザインセンターつくば」を筑波大学附属病院CIME内に開設

AUTHOR / 日本医療デザインセンター

「医療デザインセンターつくば」を筑波大学附属病院CIME内に開設

一般社団法人 日本医療デザインセンターと筑波大学附属病院CIMEによる社会実装拠点として始動

一般社団法人 日本医療デザインセンター(代表理事:桑畑 健)は、2024年12月1日、筑波大学附属病院の未来医工融合研究センター(CIME)内に「医療デザインセンターつくば」(略称:MDC TSUKUBA)を開設いたしました。本センターは、全国の大学病院に医療デザインセンターを展開していく構想の第一歩として位置づけられます。

 

設立の意義

茨城県でも進む高齢化と医療需要の増加に対し、特に県北地域では医療アクセスの地域格差が課題となっています。このような医療課題は、単に医師の誘致や医療施設の増設だけでは解決できません。医療や介護に従事する方々の働き方改革から、民間企業による新たなサービスの創出、自治体による包括的な支援体制の整備まで、地域社会全体での解決策の模索が求められています。

未来医工融合研究センター(CIME)は、医工連携等の学際研究により医療機器や医薬品等の臨床開発を促進する部門で、附属病院内に設置されています。病棟や外来からのアクセスも良く、医療従事者と外部研究者が共同で実証研究を行う環境が整っています。

このような環境の中で、AI、テクノロジー、先進医療の知見を活用しながらも、それらを「人間中心」に再構築していく必要があります。当センターは、Human Centered Design(人間中心設計)の理念のもと、医療現場とデザインの専門家が協働し、患者とその家族、そして医療従事者すべてにとって、より良い医療体験の創出を目指します。

 

筑波大学附属病院 脳卒中科との共同研究について

当センターは、筑波大学附属病院 脳卒中科(松丸祐司教授)との共同研究を開始します。この取り組みでは、国内の手術室の設計・施工を手がける株式会社セントラルユニ(研究責任者:村田和之)と共に、周術期における医療体験の向上を目指します。

検査入院から手術を経て退院するまでの過程では、複数の診療科や職種間の緊密な連携が必要不可欠です。この連携をより円滑にすることで、医療従事者の働きがいの向上と、患者さんの体験(Patient Experience)の改善を同時に実現できると考えています。

 

医療デザインセンターつくばの推進体制

医療デザインセンターつくばは、日本医療デザインセンターのデザイン経営会員を中心に、茨城県内の医療機関、介護福祉施設、調剤薬局と連携をとりながら、県内各地域の医療の発展を推進します(デザイン経営会員の詳細)。

また、筑波大学附属病院CIMEを拠点に、茨城県の自治体、教育機関、民間企業と連携し、地域医療の発展に寄与することを目指します。これらの活動は、周術期医療の研究とは別に、地域における医療デザインの社会実装を目的として展開してまいります。

 

施設概要

名称:医療デザインセンターつくば(MDC TSUKUBA)- CIME連携
所在地:筑波大学附属病院 未来医工融合研究センター(CIME)内
開設日:2024年12月1日
主な機能:周術期環境における患者体験の向上および医療従事者の連携強化、医療分野におけるイノベーション創出支援

 

本リリースに関するお問い合わせ先

医療デザインセンターつくばの具体的な活動内容や成果については、随時、当サイトにて発表してまいります。


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